「兼六園やひがし茶屋街は人が多すぎて、ゆっくり写真も撮れない…」「もっと静かに、金沢らしい情緒を楽しめる場所はないの?」と、金沢旅行を前に溜息をついていませんか。
2026年、北陸新幹線の延伸から時間が経ち、金沢の主要観光地はかつてないほどのインバウンド客と国内旅行者で溢れかえっています。しかし、金沢の本当の魅力は、ガイドブックの表紙を飾る場所ではなく、一歩路地に入った「静寂」の中にこそあります。
この記事では、地元民がこっそり通う「静寂の穴場スポット5選」と、旅の質を劇的に高めるニッチな楽しみ方を徹底解説します。読み終える頃には、人混みに疲弊するだけの旅行を卒業し、あなたの心に一生残る「本物の金沢」に出会えるはずです。
1. 定番の裏側!「にし茶屋街」のさらに奥にある寺町寺院群の静寂
金沢には3つの茶屋街がありますが、最も有名な「ひがし茶屋街」は、2026年現在、昼間は歩くのも困難なほど混雑しています。そこで狙い目なのが、犀川の対岸に位置する「にし茶屋街」です。
「動」の東に対し、「静」の西
にし茶屋街は規模こそ小さいものの、建物の一軒一軒が端正で、芸妓さんの三味線の音がふと聞こえてくるような、凛とした空気が漂っています。ここを起点に、さらに南へ歩を進めてください。
70以上の寺院が集まる「寺町寺院群」の迷路
にし茶屋街のすぐ裏手には、加賀藩が防御のために寺院を集めた「寺町寺院群」が広がっています。ここは観光客が極端に少なく、迷路のような路地と古い土塀が続く圧巻の風景を独占できます。特に「忍者寺」として知られる妙立寺の周辺は、歴史の重みが肌に伝わってくるような感覚を味わえます。
2. 現代アートの穴場「金沢海みらい図書館」で建築美に浸る
金沢21世紀美術館は素晴らしい場所ですが、チケットを買うだけで1時間待ち、ということも珍しくありません。アートと建築を静かに楽しみたいなら、少し足を伸ばして「金沢海みらい図書館」へ向かいましょう。
世界が認めた「ケーキの箱」のような建築
「世界で最も美しい公共図書館25選」にも選ばれたこの建物は、約6,000個の円窓が壁一面に配置された、まるで宇宙船のような外観です。内部に入ると、円窓から差し込む柔らかな光が広大な吹き抜け空間を包み込み、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
観光客ゼロのフォトジェニック空間
ここはあくまで市民の図書館であるため、観光客はほとんどいません。静寂の中で本に囲まれ、建築美を堪能する時間は、21世紀美術館の喧騒とは対極にある贅沢です。金沢駅からバスで20分ほどですが、その価値は十分にあります。
3. 失敗しないための「金沢グルメ」の選び方!地元スーパーの底力
近江町市場で海鮮丼を食べるのは、金沢観光の王道です。しかし、2026年の市場は価格が高騰し、行列も凄まじいことになっています。賢い旅人は、視点を変えて「地元スーパー」を活用します。
地元スーパー「ニュー三幸」や「カジマート」は宝の山
金沢の地元スーパーを侮ってはいけません。近江町市場に並んでいるのと同等、あるいはそれ以上の鮮度の魚が、地元価格で並んでいます。
- ガスエビ: 足が早いため県外には滅多に出回らない、甘エビ以上の甘みを持つ幻のエビ。
- のどぐろの刺身: 観光客向けレストランの半額以下で手に入ります。
【魂入れ】ホテルでの「地酒×スーパー刺身」が最強の贅沢
私の個人的な金沢の楽しみ方は、夕方にカジマートへ寄り、地元の醤油と刺身、そして石川の地酒「手取川」や「菊姫」を買い込むことです。ホテルの部屋で、誰にも邪魔されずに金沢の旬を味わう。これこそが、行列に並んで食べる海鮮丼よりも、遥かに「金沢を深く味わっている」と実感できる瞬間です。
4. 金沢観光を成功させる「移動」の裏技!シェアサイクル「まちのり」
金沢市内の移動といえば「城下まち金沢周遊バス」が一般的ですが、2026年は常に満員で、予定通りに乗れないことも多いです。
バスを待つ時間をゼロにする「まちのり」
金沢は非常にコンパクトな街です。主要な観光地は半径2km以内に収まっています。そこで活用すべきが、シェアサイクル「まちのり」です。市内各所にポートがあり、電動アシスト付きなので、坂道の多い寺町方面もスイスイ移動できます。
路地裏の発見こそが旅の醍醐味
自転車移動の最大のメリットは、バスでは通り過ぎてしまう「名もなき路地」や「小さな和菓子屋」にふらっと立ち寄れることです。金沢の本当の美しさは、大通りではなく、こうした細い路地の先に隠れています。
5. 【新提案】武家屋敷の裏を流れる「大野庄用水」沿いの散歩道
長町武家屋敷跡は有名ですが、多くの観光客はメインストリートだけを歩いて帰ってしまいます。本当の穴場は、その脇を流れる「大野庄用水」沿いの細い道です。
水の音と土塀が織りなす「癒やしの空間」
金沢は「水の都」でもあります。市中を網の目のように流れる用水路の中でも、大野庄用水は最も古く、趣があります。土塀に沿って流れる清らかな水の音を聞きながら歩くと、都会の喧騒が嘘のように消えていきます。
隠れ家のようなカフェと工芸店
この用水沿いには、古い民家を改装した小さなカフェや、若手作家の工芸品を扱う店が点在しています。ガイドブックには載っていない、自分だけのお気に入りを見つける楽しさがここにはあります。
まとめ:2026年の金沢は「ずらす」のが正解!
2026年の金沢観光を最高の体験にするためのポイントは、以下の3つの「ずらす」です。
- 場所をずらす: 東ではなく「西」や「寺町」へ。21世紀美術館ではなく「海みらい図書館」へ。
- 時間をずらす: 早朝の茶屋街は、誰もいない最高の撮影環境です。
- 視点をずらす: 観光市場だけでなく、地元のスーパーで「本物の日常」を味わう。
金沢は、知れば知るほど奥が深い街です。定番を少しだけ外して、あなただけの「静寂の金沢」を見つけてください。その一歩が、あなたの旅を特別なものに変えてくれるはずです
追記:「ちなみに、にし茶屋街へ行くなら、『甘納豆かわむら』の裏手にある無人販売所を覗いてみてください。運が良いと、製造過程で出た『割れ甘納豆』が格安で売られています。味は一級品、自分用のお土産にはこれ以上のものはありませんよ!」